群馬県や埼玉県で2日降ったひょうで、群馬県は3日、藤岡市内で下校中だった中学生ら約90人がこれにあたり、打撲や擦り傷などの軽いけがを負ったと明らかにした。

同市教育委員会によると、市内に16ある小中学校のうち、10の小中学校では、ゴルフボールやピンポン球ほどの大きさのひょうで窓ガラスが割れるなどの被害も出たという。このうち、窓ガラス38枚が割れた上、2~3階部分で断水した小学校1校と、約80枚のガラスが割れた中学校1校が休校となった。

藤岡市内ではほかにも70代の男性と60代の男性が割れたガラスで軽いけがをした。また、車のフロントガラスが割れたり、ボンネットがへこむなどの被害も続出したという。

群馬県では2日午後6時ごろ、約15分間ひょうが降った。前橋地方気象台によると、藤岡市内では午後5時50分から6時10分までに9・5ミリものまとまった雨が降った。この日は午前4時15分から午後10時10分まで県内全域に雷注意報が発令されていたほか、藤岡市を含む群馬県南部に午後5時23分、竜巻注意情報も出されていた。

埼玉県内では、本庄市や上里町などで、住宅や小中学校の窓ガラスが割れたり、幼稚園の渡り廊下の屋根が壊れたりした。窓ガラスが割れた本庄市と上里町の小学校4校が臨時休校した。