宮崎県知事選(12月8日告示、同25日投開票)への出馬表明から一夜明けた18日、前宮崎県知事の東国原英夫氏(64)が、宮崎市内に事務所を構えた。

場所は宮崎市の目抜き通りの橘通りで、元洋品店だった。ガラス張りの1階部分と2、3階も含めて借りる予定。18日までに東国原氏の事務所関係者と物件管理する不動産業者が鍵の受け渡しをした。事務所関係者は「県民のみなさまには1階に自由に入っていただき、2階は来客用の応接に使って、3階は備品の物置になりそう」と話した。

一方、東国原氏が知事時代の副知事で4選目を目指す現職の河野俊嗣氏(47)は17日のフェイスブックで東国原氏の出馬について「驚きをもって受け止めた。ひとことで言うと、『今さら』という印象が強い」として「『今さら』なぜ宮崎県知事なのか、よく理解できない」と東国原氏の出馬表明を批判した。

河野氏は昨年12月に県議会で出馬表明しているが「私としては、4期目を目指す思いに全く変わりはない」とし、「極めて知名度が高く、発信力のある対抗馬の立候補ということで、大変厳しい選挙になるとの覚悟」と記した。【寺沢卓】