東京都の小池百合子知事は26日の定例会見で、この日政府が安倍晋三元首相の国葬に約2億5000万円を支出すると閣議決定したことに関連し「今の日本で世界に名が知られているのは、（エンゼルスの）大谷（翔平）さんと安倍さんだ」と指摘した。

その上で、国葬実施をめぐる国内の議論を念頭に「ネガティブに伝わると、安倍さんがせっかく残したレガシーがもったいない」「国葬にしない場合、世界の多くのリーダーがあれ？と思うのではないか」などと指摘した。

費用の額については「これまで、自民党葬などが行われた時と、さほど変わらない金額と聞いている」とも話した。

また、国葬実施の際の警備のあり方に言及。「（安倍氏が）あのような形で亡くなられたのは悲しい。そういう意味で、国葬が安全に行われることが重要だ。国としてしっかり行うことを、責任をもって進めていただきたい」と、訴えた。

小池氏はかねて、安倍氏の国葬実施に賛成の立場を示しており、この日もあらためて明言した。