イタリア上下院総選挙は25日、即日開票され、右派政党「イタリアの同胞」(FDI)が第1党になり、同党を中心とする政党連合「中道右派連合」が両院で過半数を獲得し勝利が確実。FDIのジョルジャ・メローニ党首(45)が同国初の女性首相に就任する公算が大きくなった。ロシア寄りに転換する可能性があり、EUやG7の足並みが乱れる恐れもある。メローニ氏は10代で政治活動を開始し、独裁者ムソリーニの流れをくむ極右政党に所属した過去がある。同国史上最年少の31歳で閣僚に就任。12年に「イタリアの同胞」を立ち上げ、14年に党首に。ジャーナリストのパートナー男性と結婚せず、共に6歳の娘を育てている。