安倍晋三元首相の国葬に反対する市民団体のメンバーら約350人(主催者発表)が大阪・中之島に集まり、抗議の意思を示した後、「国葬NO!」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げて、大阪市役所を出発点に約4キロをデモ行進した。

国葬の始まった午後2時ごろには実行委員会のメンバーが「東京の会場では黙とうをささげているが、私たちは、ここで『国葬反対』の抗議の声を上げる」と呼び掛けた。

集会に参加した50代の男性は「安倍さんは民主主義的な決定を壊し、岸田さんも“安倍手法”を踏襲して、二分している国民の声を聞かず、一方的に国葬を決めた」と憤りをあらわにした。

大阪市内に住む女性(65)は国葬の費用が16億円を超えるとの政府の説明に「コロナ禍や災害で困っている人が多くいるにも関わらず、私たちの税金をこんなことに使ってほしくない。最後の最後まで声を上げ続けていく」と語気を強めた。