新型コロナウイルス感染や不安定な世界情勢の影響を受けた福島県の旅館・ホテルのおかみらが18日、都内の福島のアンテナショップや経産省、復興庁を巡り観光誘致を行う「福島県女将(おかみ)さん復興キャラバン」を実施した。

観光誘致を行ったのは、「福島県旅館ホテル生活衛生同業組合女性委員会」の役員で老舗旅館のおかみら。午後0時ごろ、東京都中央区のアンテナショップ「日本橋ふくしま館MIDETTE(ミデッテ)」で、来館した客に観光ガイドブックや郷土玩具「赤べこ」のキーホルダーを配布しPR活動を行った。都内で活動するのは新型コロナが流行して以降、初めてだった。

活動を女性委員会と共同で主催した「福島県観光物産交流協会」によると、新型コロナの影響で福島県の観光客は約5割にまで減った。11日に始まった政府が進める「全国旅行支援」の後押しもあり、10、11月では約8割にまで回復しつつあるという。女性委員会の委員長で、創業145年の旅館「雨情の宿新つた」(いわき市)の若松佐代子おかみ(64)は「コロナだけでなくて、地震や台風もあった。福島は食べても飲んでも住むにしても良いところ。ぜひ皆さんに知って頂きたい」と話した。【沢田直人】