人形専門店の久月(東京都台東区)が25日、今年の活躍が期待される人物をモチーフにしたひな人形「今年の期待びな」を公開した。

モデルにはプロ野球の村上宗隆内野手、フィギュアスケートの坂本花織、競泳の池江璃花子、柔道の阿部詩、卓球の伊藤美誠が選ばれた。5人全員が2000年生まれで、22歳のアスリート。横山久俊代表取締役社長(40)は「世界で活躍して世の中を明るくして欲しい」と思いを口にした。

横山さんによると、期待びなはこれまで「男びな」と「女びな」だけを飾る「親王飾り」だったが、今年は初めて「5人飾り」として制作した。横山さんは「全員が主役です」と笑顔。美肌である村上の“テカリ”にこだわり、顔には薄くワセリンを塗ったという。衣装も東京ヤクルトスワローズのユニホームの色に寄せた。人形の大きさは約30センチ。重さは殿の村上が約1キロで、姫の4人は十二単(ひとえ)を着た分重く、約1・5キロとなっている。

期待びなの展示は、浅草橋総本店で25日~27日、福岡店(春日市)で2月2日~5日、名古屋店(日進市)で2月9日~12日、箕面店(大阪府箕面市)で2月16日~19日、お人形のわらべ(宮崎市)で2月23日~26日にかけて行われる。【沢田直人】