将棋の最年少5冠、藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局が28日、金沢市の「金沢東急ホテル」で始まった。第1局を藤井、第2局を羽生が制し、1勝1敗のタイで迎える「金沢決戦」。初防衛、5冠堅持を目指す藤井がリードを奪うのか。前人未到のタイトル獲得通算100期を狙う羽生が連勝するのか。

戦型は雁木(がんぎ)。午前10時30分を回り、両者の控室にはおやつが用意された。藤井は豆腐スイーツ「和音」と「アイスティー」を注文。「和音」は金沢で作られた豆腐を使用したなめらかな食感のババロアに和三盆のソースを組み合わせている。

羽生は「百万石ロール」と「ホットレモンティー」を注文した。「百万石ロール」はひゃくまん穀の粉を使用するロールケーキ。

対局は持ち時間は各8時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は29日午前9時に再開する。