大阪維新の会の幹事長で大阪府議の横山英幸氏(41)が14日、任期満了に伴う大阪市長選(4月9日投開票)への出馬を正式表明した。選挙戦では「府市一体の成長戦略で、いかなる大阪の成長を描いていくかを訴えたい。これがないと未来を描けない大阪に戻ってしまう」と述べた。

公約として「首都圏に対抗できる副首都圏の確立」「大阪・関西万博を成長の起爆剤にし、生まれた財源でサービス向上」「日本一の子育て・教育サービスの実現」を掲げた。

市長選には自民党市議の北野妙子氏(63)が無所属で出馬を表明。共産党は維新に対抗する政治団体「アップデートおおさか」が北野氏を立てることを受けて、非維新の候補を一本化する必要があると判断し、独自候補の擁立を見送った。横山氏は「共産党が擁立しなかったのは極めて残念。府知事選は擁立されているので、市長選も擁立していただければ。(市長選の)候補者がいないので『維新』『非維新』の政策論として深まりに欠けるのではないか」と懸念した。

大阪府知事選には大阪維新の会代表で現職の吉村洋文知事(47)、「アップデートおおさか」が擁立する法学者の谷口真由美氏(47)、共産党推薦の元参院議員の辰巳孝太郎氏(46)が出馬を予定している。