将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が史上最年少6冠を目指して渡辺明棋王(名人=38)に挑戦する、将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第2局が18日、石川県金沢市「北國新聞会館」で行われる。藤井が勝てば最年少6冠に王手がかかる。11連覇を目指す渡辺は絶対に負けられない第2局となる。

17日、現地に到着した両対局者は、対局場となる会館で、使用する盤や駒など確認する「検分」を行った。検分後、取材に応じた。

羽生善治九段の挑戦を受ける王将戦7番勝負第2局「金沢対決」以来、約3週間ぶりとなる金沢について、藤井は「前回は十数年ぶりの金沢でしたが、重なるときは重なるものですね。武家屋敷と古い町並み、兼六園など名所が多い。ゆっくりと訪れてみたい」と感想を話した。

渡辺とのタイトル戦は4度目となる。20年棋聖戦、21年棋聖戦、22年王将戦の過去3シリーズはいずれも奪取・防衛している。現在、タイトル戦では渡辺に9連勝中だ。第1局は先手番の藤井が中盤からペースを握り、快勝した。

約1年ぶりのタイトル戦での対決となったが「中終盤の難しい局面になっても、局面の急所を把握して方針を立て、対応されている」と警戒感を強めた。第2局は後手番となる。先手番に比べ、苦戦する後手番について「後手番でどうやって戦うかが課題です」と話し、「5番勝負の第2局は佳境(かきょう)に近いところになる。しっかり集中していい将棋にしたい」と意気込んだ。

第2局は先手番となる渡辺の研究の深さは、棋界でも屈指だけに「藤井対策」として、どんな作戦を持ってくるかも注目される。超能力を持つ漫画の主人公に風貌が似ていることから「魔王」の異名を持つ渡辺は「秘策はないが、(第1局から約2週間)他の対局がなかった分、調整の時間はあった」。落とせない戦いに「実戦でどれだけ持ちこたえられるか。自分自身にチャレンジしたい」と逆襲を誓った。【松浦隆司】