今月上旬に行われたカーリングの日本選手権で、優勝したロコ・ソラーレが対戦相手にお土産として贈った水産物製造業のしんや(北見市常呂町)の「ほたて燻油漬」に注文が殺到している。

お歳暮などで多忙な年末を終え、比較的閑散期となるこの時期だが、ロコ効果もあり工場はフル稼働。4代目の新谷有規社長(60)は「通常の時期の5倍くらいのご注文をいただいている。忙しくてたまらない状態です。全然生産が追い付かなくて、てんやわんや。ただありがたいお話ですよね」とうれしい悲鳴を上げている。

同社は日本有数の水揚げ量を誇るホタテ王国常呂エリアで、1891年(明24)に創業した。61年に商品化された「ほたて燻油漬」は長年、酒のつまみなどとして多くの人たちに愛されてきた。

18年平昌五輪で、北見の老舗菓子店清月が製造する銘菓「赤いサイロ」をもぐもぐタイムで食べて広めるなど、これまでも地元製品を紹介してきたロコ・ソラーレ。同社長は「地域を愛して、うちの商品も広く、いろんな人たちに伝えたいという彼女たちの気持ちがすごくうれしい」と感謝。「来月世界選手権がある。いい結果を残せるように頑張ってほしい」と活躍を願った。【山崎純一】