鳩山由紀夫元首相が9日、ツイッターを更新。総務省の内部文書に“クビ”を懸けて「捏造(ねつぞう)」だと指摘した高市早苗・経済安全保障担当相の発言について、故・安倍晋三首相の発言を引き合いに出して皮肉った。

鳩山氏は、高市氏の発言をめぐる一連の騒動を「まさに高市大臣の悪あがきがこの国の政治の醜さを物語っている」とバッサリ。「放送法の政治的公平性がねじ曲げられた状況を示した行政文書を捏造と言い張る大臣。捏造でなければ辞任と言いながら居座る大臣」と、これまでの高市氏の言動を振り返りつつ、「どこかで見た風景だ。森友問題に関わっていたら議員辞職すると仰った安倍元総理」と指摘し、「そこまで尊敬しなくとも」とチクリとさした。

高市氏は、自身の総務省時代の発言が記載された放送法の政治的公平性をめぐる総務省の内部文書を捏造と指摘し、捏造文書ではなかった場合には国会議員の職を辞す覚悟を示していたが、松本剛明総務相は7日の閣議後記者会見で、同文書は総務省の「行政文書」であると認めた。しかし高市氏は9日の参院内閣委員会で、「この文書については、明らかに正確なものではないと断言ができます」と言い切り、作成者や日時が不明な箇所があることに触れ「勝手につくられたメモだと思った」と主張している。