自民党の小泉進次郎国対副委員長は23日、衆院安全保障委員会で、約4年ぶりに国会質問を行った。前回は2019年4月の衆院予算委員会で、同年9月の環境相就任などで、しばらくの間、1議員の立場で国会で質問する機会からは遠ざかっていた。

進次郎氏は、岸田文雄首相のウクライナ訪問について「WBCの影にかくれがちだが、日本にとっては極めて重要だ。国会の制約があり、首相の行動がここまで報じられる難しい環境の中で電撃訪問を実現した努力に、心から敬意を表したい」と述べ、秘密裏での訪問を実現させた政府の対応を評価した。

これに対し、外務省の担当者は「通常とは大きく異なる形で準備を進めることになり、前例によらない対応が求められた。政府にとっては大きな挑戦だった」と、述べた。

進次郎氏はまた、24日と27日に衆参両院でそれそれ首相によるウクライナ訪問の国会報告が行われることに触れ「国会の問題ではあるが、同じ報告を両院で総理の時間を使ってやるということは(今後制度を)変えないといけない」と述べ、一本化の必要性を提案。「ウクライナ訪問のオペレーションに関わった職員も寝ずに答弁作成に携わり、負荷がかかっていると聞く。国会がしっかり向き合い、ダイナミックな外交が展開される時代にダイナミックな動きができるような環境づくりの必要性を感じている」と述べ、ライフワークでもある国会改革の必要性にあらためて言及した。