侍ジャパンで大活躍したヌートバー外野手(25)の母久美子さんの出身地埼玉・東松山市に次々にヌートバーを意識したおいしいメニューが出てきている。

手作りパン工房「パントピア」では、パンの上にチョコレートで「ヌートバー」「世界一」などの言葉をあしらったり、南高梅をつぶして混ぜ込んだアンパン、ワサビをフレーバーとして塗り込んだもの、そしてペッパーミルパフォーマンスを連想させるコショウをきかせたタイプなど5種を店頭販売して23日でちょうど1週間が経過した。

高橋亘店長(48)は試作品をつくったんものの「商品化しなかったものもある」と説明し「ヌートバーさんが納豆好きと聞いたのでだし巻き卵焼きに納豆を仕込んだものをサンドにしたら…うまかったけど、できたてはよかったけど、長時間はもたなかった」と苦笑いして「でも、軒並み好評なので安心しています」とニコリ。

アメリカンレストラン「バンダイナー」では、キーワードにもなっている梅干しをつぶして、ハンバーガーに挟んで「ヌートバーガー」として商品化した。オーナーの馬橋佑介さん(40)は「私、実は梅干しが好きではないんです。でも、意外にもこれなら食べられる」と驚いたような表情で語った。

さらに普段はハンバーガーを全部は食べられないと話していた70代男性のお客さんも「ペロリと平らげていかれた。おいしかったとホメられてうれしかった」とニッコリ。馬橋さんは「ヌートバーが侍ジャパンに入っていなければつくっていなかった。新しい味に出会えて本当に感謝している」と胸に手を当てた。【寺沢卓】