公明党の西田実仁選対委員長は26日、自身のツイッターを更新し、東京での自民、公明両党の選挙協力を解消するに至った経緯とする流れをまとめた文書を投稿した。

その上で「不誠実な対応はどっち?」などと自民党の対応を批判した。

西田氏は「『10増10減』に伴うここ最近の報道やコメントを見ていると、わが党が『強引だ』とか、あたかも欲をかき、自民党を脅しているかのような表現は、甚だ心外なので、交渉に携わってきた当事者として、ひと言申し上げたい」と記載。東京28区とは別に、前回東京12区で当選した岡本三成氏が、新東京29区に選挙区を替えたことに関して「29区は旧12区の一部であり、そちらを『選択』したまで」「自民党から『認めない』と言われる筋合いはありません」とつづった。

事前に自民党側に説明した上で岡本氏に公認を出したとしたが、岡本氏が自民党側から「自民党の現場は応援しない」などと言われたとも主張。「選挙協力というのは対等に行われるもの(略)『応援されない』のに、こちらが『応援する』のは対等ではないので、東京では推薦を求めず、選挙協力をしないと判断しました」と記した。

自民党との交渉は「丁寧に進めてきた」と強調。4月の衆院補選千葉5区の候補者擁立で「千葉での擁立を諦めてもらえば、東京28区を調整・説得するので5月いっぱいまで結論を待ってほしい」と、自民党側に言われたことを明かした上で「5月末を待たずに『容認できない』の結論、公党間の約束がいとも簡単に破られてしまうのは、残念でなりません」とも訴えた。

候補者擁立で自民党と対立し、公明党が候補者擁立を断念した新東京28区に関しても「これまでわが党は自民党現職がいない選挙区で交渉をしてきたにもかかわらず、代替案として自民党現職がいる東京12区と15区を示したことは、不誠実で、とても受け入れることはできません」と、自民党の対応に不満を示した。

公明党は25日、自民党に対し、東京28区での候補擁立を断念し、東京の全小選挙区で自民党候補を推薦しない方針を伝えた。東京29区で、自民党の推薦を求めないことも伝えた。