入管難民法改正案が8日、参院法務委員会で自民、公明、日本維新の会、国民民主の各党の賛成多数で可決された。

難民認定を申請中は一律、送還停止される現行規定を見直し、3回目以降の申請者は「相当な理由」が示されない場合は送還できるようにすることなどが盛り込まれている。

立憲民主党や共産党などは審議が尽くされていないなどとして採決に反発した。採決時には議事進行を行う杉久武委員長(公明)に詰め寄って「強行採決」、「止めろ」などと激しく抗議した。あまりの混乱ぶりに与野党の委員から「いいかげんにしろ」などと抗議の声が上がると、傍聴席からも怒号が飛び交い、委員会室は一時、騒然となった。改正案は9日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立する見通しとなった。