れいわ新選組の山本太郎代表が8日、参院法務委員会で入管難民法改正案の採決を行った際に杉久武委員長に詰め寄り、自民党の若林洋平参院議員ら複数人に、けがを負わせたとして9日にも懲罰動議が提出され、懲罰委員会に付託される可能性が高まった。

れいわは櫛渕万里共同代表が1日、衆院本会議で登院停止10日間の懲罰を科せられている。櫛渕氏は5月18日、本会議での採決時に「与党も野党も茶番!」と書かれた紙を壇上で掲げる示威行為に対する懲罰処分。国会法は懲罰を重い順に「除名」「登院停止」「議場での陳謝」「議場での戒告」と定めている。

同改正案は自民、公明、日本維新の会、国民民主の各党の賛成多数で可決されたが、立憲民主党や共産党などは審議不十分として採決に反発し、激しい抗議を行い、傍聴席からも、やじや怒号が飛び交うなど騒然となった。改正案は9日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立する見通しとなった。【大上悟】