立憲民主党の泉健太代表は6月30日、同27日に離党届を提出した徳永久志衆院議員(比例近畿)について「議席は返上していただかなければいけない。小選挙区で勝てず、近畿の比例の1議席を与えられて議会活動して来ている」と議員辞職を勧告した。

徳永氏は前国会終盤で岸田内閣に対する不信任決議案を提出など党運営への違和感があるなどと離党理由を説明し、次期衆院選は無所属で出馬の意向を示している。立民は離党届を受理せず、4日の常任幹事会で対応を決定する。岡田克也幹事長は徳永氏が比例選出で県連代表や近畿ブロック常任幹事であることを踏まえ、「責任は重い」と批判し、除名を含めた厳しい処分となる可能性は高い。

立民は6月9日に元拉致問題担当相の松原仁衆院議員が離党届を提出。党内には「離党ドミノ」を懸念する声が広がる。泉氏は「(離党)理由が大きく異なっているので連動性があるものではない」と反論した。

国民民主党の榛葉賀津也幹事長はこの日、会見で「いつか見た光景。民進党の最後の方に似ている。みんなで選んだ代表を後ろから鉄砲玉で撃っちゃだめ」などとし「私のところにも何人か相談に来ている。2人では終わらないかも知れない」と語った。【大上悟】