代表曲「管弦楽のためのラプソディー」でも知られる世界的な指揮者、作曲家の外山雄三(とやま・ゆうぞう)さんが11日、慢性腎臓病のため長野県の自宅で死去した。92歳。所属事務所が13日、公式サイトで発表した。

所属事務所は「前日までは奥様との意思の疎通があったそうですが、11日朝から呼吸が徐々に浅くなり、その後、静かに息を引き取られたそうです」と説明。故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行われた。「後日お別れの会(日時は未定)を執り行う予定です」としている。今年5月の公演中に体調を崩し、降板していた。

1931年東京生まれ。東京音楽学校(現東京芸大)卒業後、NHK交響楽団に打楽器練習員として入団。56年9月に同楽団で指揮者としてデビューした。79年にはNHK交響楽団正指揮者に就任。85年にはニューヨークで開催された国連40周年記念コンサートにはNHK交響楽団とともに出演し、全世界に放送された。