自動車保険の保険金不正請求問題が発覚した中古車販売大手ビッグモーター(東京)が25日、都内で会見を開き、兼重宏行社長が26日付で辞任することを公表した。新社長には専務取締役の和泉信二氏が就任する。

兼重氏は不正が起きた原因として「不合理な目標設定」「コーポレートガバナンスの機能不全とコンプライアンス意識の鈍麻」「経営陣に盲従し忖度(そんたく)するいびつな企業風土」「現場の声を拾い上げようとする意識の欠如」「人材の育成不足」の5つがあると説明した。顧客には返金を含めて対応していくという。

保険金不正請求問題をめぐり、これまでに公表した社内調査では、7月16日時点で少なくとも1275件の不正が見つかっていた。