鈴木宗男参院議員の私設秘書を務めるジョン・ムウェテ・ムルアカさんが8月30日、羽田空港からトルコ・イスタンブールに向かうトルコ航空の機内で急死したことが1日、分かった。62歳。コンゴ民主共和国(旧ザイール共和国)出身。

イスタンブールの日本領事館から連絡を受けた鈴木氏によると、ムルアカさんは搭乗から数時間後に体調が急変し、同乗していた医師の治療を受けたが心肺停止が確認された。詳しい死因などは明らかになっていない。ムルアカさんは心臓の持病のため、ペースメーカーを装着していた。

亡くなる前日の8月29日に議員会館の鈴木氏の事務所で業務を行い、30日に羽田空港から出発する直前にも鈴木氏に電話連絡していた。鈴木氏は「ジョンとあの電話が最期になった。あまりに突然で驚いている。所用でイスタンブールを経由してパリに向かう途中だったが、まだ詳しい連絡は入っていない」と語った。

コンゴ民主共和国出身のムルアカさんは電磁波など研究者で1985年に来日。現在も日本の大学に勤務している。身長209センチと長身で、私設秘書として街頭演説などで小柄な鈴木氏に寄り添う献身的な姿で有名だった。