13日に行われた内閣改造で「最大のミステリー」と呼ばれた林芳正氏から上川陽子氏への外相交代をめぐり、2人の交代式が14日、外務省で行われた。
林氏は「あっという間の1年10カ月だった」と在任期間を振り返り「(上川氏は)信念と情熱の人。上川氏のもとで思う存分、外交を前に進めていただければと思う」と述べ、後任となる上川氏を激励した。
上川氏は「約20年ぶりの女性の外務大臣とうかがっている。女性ならではの視点を外交政策に生かせとのメッセージが込められているないか」とあいさつ。「国民に理解される外交を進めたい」と抱負を述べた。女性の外務大臣は、小泉純一郎政権での田中真紀子氏、川口順子氏に続き、上川氏が史上3人目。川口氏の退任は2004年9月で、上川氏は19年ぶりの女性の外相となる。
一方、交代式に先立ち、林氏は、カウンターパートだった米国のブリンケン国務長官に電話で離任のあいさつを伝えた。外務省が発表した。林氏は、ブリンケン氏と20回、会談や電話会談を行ったことに触れ「日米同盟はかつてなく強固になったと自負している」と伝え、連携と友情に謝意を述べたという。後任の上川氏のことも紹介し、自身も引き続き日米関係の発展に貢献したいという思いを伝えた。林氏とブリンケン氏の信頼関係は良好だったとされる。
林氏と上川氏はともに岸田派の所属で、岸田文雄首相の信頼が厚い。今回の内閣改造で林氏の留任は確実視されていた中で交代となったため、「首相が来年の自民党総裁選を見据え、林氏を派閥業務に専念させる」「岸田派の後継者として育成する」など、首相の思惑をめぐりさまざまな見方が出ている。

