国際政治学者の三浦瑠麗氏は27日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新し、「文春オンライン」に報じられた一般女性との不倫関係を事実と認めて、文科政務官を辞任した自民党の山田太郎参院議員の問題に言及した。

三浦氏は「売春にあたるパパ活の定義って結構難しいと思います」と指摘。「一回ごとの価格合意があれば別ですが、二人で話したりセックスする関係で、一方的な経済的持ち出しがあるかどうかということで整理すれば、世の中の婚姻以外の多くの関係が売春になってしまう。性別逆も成り立ちますね」と、持論をつづった。

別の投稿では「どちらかというと、曖昧な理由で辞任する先例はあまり好ましくないと思っています」と指摘。「野党国対のコメントも、どの点をとらまえて任命責任を追及するつもりなのかを明確にしてほしいなと思います。婚外交渉がルール違反なのか、金銭的な支援をしたことがルール違反なのか、それとも買春だとするのか」と記し、山田氏の問題を追及する側の論点も、現段階では見えにくいと訴えた。

また「『性的なモラル上の問題』ということであれば、個人の家庭生活に干渉する政党ということになります。わたしは、少なくとも野党には社会的なリベラルが多いと思って安心しておりましたので、家庭生活に干渉するような道徳概念の持ち出しが、野党から出てくるようならば、アラートが立ってしまいます」とも投稿した。

山田氏は25日に「文春オンライン」の報道を受けて、盛山正仁文科相に、文科政務官の辞表を提出。26日に辞職した。26日午前の参院本会議後に報道陣の取材に応じ、不倫を認めて謝罪する一方で、議員辞職については否定。また性行為の対価として現金を支払ったとの報道についても「一切ない」と否定した。