藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)がタイトル戦初登場の伊藤匠七段(21)に3連勝して3連覇まであと1勝とした、将棋の第36期竜王戦7番勝負第4局が10、11日の2日制で北海道小樽市「料亭湯宿 銀鱗荘」で行われる。前日の10日、両対局者は現地入り。対局場の検分前に、名所「小樽運河」での撮影と、主催者の代表取材に応じた。

藤井は今年7月25、26日の王位戦第3局に次いでの小樽対局。しかも、同じ場所となる。この時は佐々木大地七段(28)に勝っている。タイトル戦83局目になるが、年内に同一対局場というのは初めてだ。「小樽には子供のころに来たことがあります。なつかしい気持ちですし、地元の歓迎をありがたく感じています」と話した。

今局では竜王戦3連覇に加え、タイトル戦19連勝となる。こちらは、故大山康晴15世名人が1963年(昭38)の第22期名人戦から66年第25期名人戦まで達成した19連勝の最多記録に並ぶ。

北海道でのタイトル戦は4戦4勝。静岡県の7戦7勝、京都府の5戦5勝ほどではないが、相性のいい場所で一気に決めたい。