ロシアのプーチン大統領の影武者2人が、毒物を盛られたあと、ひどい発疹が出ているとテレグラムチャンネル「ゼネラルSVR(ロシア対外情報庁)」が伝えていると英エクスプレス紙が報じた。

SVR将軍と呼ばれる同メディアを運営しているのは、SVRの元上級幹部で、ベラルーシ出身の大工とされる影武者が手足と首の皮膚に発疹が現れてアレルギー反応に苦しみ、大統領府の医師の診断を受けたと伝えている。ロシア連邦保安庁とロシア連邦警護庁は、暗殺未遂の疑いで捜査を開始したと主張している。

ウクライナ軍情報機関を含む複数の情報筋も、毒を盛られたのはプーチン大統領の複数いる影武者の中の一人だと主張しているという。

プーチン氏には少なくとも3人の影武者がいるとされており、英サン紙は3日に「役に立たなくなったら全員が殺される」とウクライナの情報筋の話を伝えていた。

SVR将軍によると、致死量の毒物ではなかった可能性が高く、命に別条はないという。現在、どのように有害物質が体内に取り込まれたのか調査しているという。影武者は、プーチン大統領に代わって数多くの会議やイベントに出席しており、多くの人と接触していることからどこかで毒を盛られた可能性があると伝えている。

ロシアでは、プーチン大統領は昨年10月に末期がんの闘病の末に死亡し、影武者が大統領に成りすましているとの陰謀論が根強くはびこっている。昨年大みそかに行った国民に向けた演説を巡っても、人工知能(AI)生成された偽物説が浮上していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)