北朝鮮が18日朝、弾道ミサイル3発を発射したことを受けて、この日行われた参院予算委員会で、今月26日に北朝鮮の首都平壌でサッカーワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本-北朝鮮戦が行われることが、話題になった。

サッカーでの日本との対戦を控えた北朝鮮による弾道ミサイル発射について、防衛省はいずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したとみられると発表。政府は北朝鮮側に厳重に抗議した。

こうした北朝鮮の動きを踏まえ、立憲民主党の古賀之士議員は「北朝鮮の暴挙に関し、実はサッカーのワールドカップで男子日本代表と北朝鮮が26日、平壌で対戦することが決まっている。(対戦前のミサイル発射は)これは極めて重要な問題だと思っております」と指摘した。

古賀氏は、21日に国立競技場で両国の対戦が予定されていることにも触れながら「やはり、わが国の国民をしっかりと守っていくという総理のご決断、お約束をしていただけないでしょうか」と、岸田文雄首相の認識をただした。

これに対し、首相は「政府として自国の国民の命、暮らしを守る、これは最も重要な責務だ。その状況、課題や状況に合わせて最大限の政府としての努力を行う、これは当然のことであると考えます」とだけ述べた。