ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、違法スポーツ賭博の疑いでド軍を解雇された水原一平氏(39)に今度は学歴詐称疑惑が浮上した。米メディア「NBCロサンゼルス」は22日(日本時間23日)、一部報道で水原氏が卒業したとされるカリフォルニア大(UC)リバーサイド校に取材。同大の広報担当者は「彼が通っていた記録はない」と伝えた。名門UCLAの兄弟校でもあるUCリバーサイド校とは?

UCリバーサイドは1907年にできた柑橘類研究所がルーツで、1954年に総合大学になった。州立大で、UCLA、UCバークリー校などカリフォルニア州内に10校あるカリフォルニア大システムの1校。2013年には医学部もできた。生徒数は2022年のデータで約2万6800人(大学院生含む)。定評ある最新のTHE世界大学ランキング(イギリス)では、世界251-300位にランクする。日本の名古屋大よりわずかに下で、九州大や北海道大より高い教育水準と認められた。全米内では70位前後で、ボストン・カレッジ、フロリダ州立大などの有名大と同等の評価になっている。キャンパスはロサンゼルスから車で東へ約1時間強の場所にある。

運動部も強く、愛称は「ハイランダーズ(スコットランドに住む高地人)」。野球部もNCAA1部の強豪だ。OBにはエンゼルスなどでメジャー通算358セーブを挙げた元投手のトロイ・パーシバル、ドジャース大谷翔平投手(29)の同僚で背番号「17」を譲ったジョー・ケリー投手(35)、阪神で1982年から2年プレーした元内野手のキム・アレンらがいる。

米ESPNによると、水原氏は賭博による借金返済のため、大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億7500万円)を送金した疑いがあるという。水原氏は同メディアの取材に、当初は大谷が同氏の借金返済を行ったと話したが、翌日には前言を撤回した。また、開幕戦後のクラブハウスで、選手らの前で自身がギャンブル依存症であることを告白。このような報道が出ること、そして全て自分の責任であることを明かしたとしている。