28日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)で、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博に関与したとされる問題で、大谷側が水原氏に対する被害届をするかどうかが議論になった。

水原氏へのインタビューを行った米ESPNは26日(現地時間)、大谷側から捜査機関への被害届が出されたかどうかを代理人に確認したものの、「回答を拒否された」と報道。大谷を「巨額な窃盗の被害者だ」と主張する代理人側からの被害届の提出先について、確認が取れていないと報じた。 弁護士の結城東輝氏は「直近の報道でも(大谷側が)本当に水原さんを告発したのか、告発先がどこなのかよく分からない。本当に告発したのかも分からない」と指摘した上で「大谷さんは、水原さんとの関係を、被害者と加害者の形で、本当に刑事罰を求めたいのもよく分からない」と指摘した上で「私は告発しない可能性も十分あると思う」と、私見を口にした。

一方、米カリフォルニア州の弁護士資格を持つ国際弁護士の清原博氏は「私は(告発)すると思う」と言及。「ただ、今(違法賭博全体の捜査で)動いているのはFBIとか、大きな犯罪を捜査するような機関。そこでは扱ってくれないような案件が水原さんの違法な送金で、ロス警察に告発するべきこと。そこに告発すると思うが、これは必ず(大谷側の)弁護士は告発するとは思う」と述べた。

ESPNの報道によると、今回の問題については米国の国土安全保障省が日本の国税庁に当たる内国歳入庁(IRS)と連携しながら、水原氏の役割を含めて全体的な捜査に当たっているという。