2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンのヘッドコーチを務めた白井一幸氏(62)が29日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、本拠地開幕戦に「2番DH」で出場したドジャース大谷翔平投手(29)の打撃を絶賛した。

大谷はこの日、3打数2安打で本拠地開幕戦の勝利に貢献。ドジャースはベッツ、フリーマンが本塁打を放つなどし、カージナルスに7-1で快勝した。

番組ではこの試合を、大谷の妻、真美子さんと愛犬デコピンが、大谷や白井氏がかつて在籍した北海道日本ハムや、侍ジャパンのユニホームが飾られたスペースで観戦していた様子を報じた。白井氏は「家族と一体になって戦っていくのもそうですし、最近、少し騒動があったので、本拠地でファンのみなさんにあれだけ温かく迎えられたということで、本人も本当に勇気づけられたのではないか」と述べた。元通訳の水原一平氏の違法賭博疑惑を念頭に置いた発言とみられる。

大谷は、水原氏の問題が表面化した後の今月21日のパドレス戦第2打席から、13打席ノーヒットが続いていたが、この日の本拠地開幕戦では2安打で、見事に不安を払拭(ふっしょく)。番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「やっぱり始まったら打つ。どうですか」と、愛弟子の様子を問われた白井氏は「公式戦になれば選手の集中力は一気に上がっていく。そういう意味ではあまり私は心配していなかったんですけれど、1打席目のバッティングを見ると見事でしたよね」と初回打席の二塁打を絶賛した。また「大谷選手は、まっすぐや早いボールをセンターから反対方向に打ちながら、変化球や緩いボールは引っ張って対応していくのがスタイル。本当に、自分のスタイルでバッティングができているのを感じさせる2打席でした」と分析した。

「去年オフに(右ひじを)手術したのを忘れちゃいますね」と羽鳥が水を向けると、白井氏も「すっかり忘れますね」と、大谷の復調ぶりについて語った。