元財務官僚で信州大特任教授の山口真由氏は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、東京都国立市で積水ハウスが建設し、引き渡し直前だった10階建てマンションの解体が突如、決まったことについて「私もこの判断は衝撃だった」と指摘した。
このマンションは、積水ハウスの「グランドメゾン国立富士見通り」。建設をめぐっては周辺住民から「景観が悪化する」などの声や、建設によって富士山の景観への影響を懸念する声が周辺住民から出ていたとされる。積水ハウス側は「構造に問題はなく、法令違反もないが、景観など周辺の影響に関する検討が不十分だった」と、説明している。
番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一から「建設計画途中ではなく、完成後にこういうことに…」と、異例のタイミングでの解体という判断への感想を問われた山口氏は「私もこの判断は衝撃だった」と応じた。「グランドメゾンシリーズといえば、企業の代名詞とも言える高級マンションシリーズ。街並みとの調和を非常に売りにしているが、SNSやメディアで騒がれるようになると、シリーズ全体のブランドイメージにかかわると考えたのではないか」と分析。「最近は、レピュテーションリスク(企業に関するネガティブな評判やうわさが拡散するリスク)自体を、企業のコンプライアンス意識の重要な部分に取り込もうというのが、大手企業がやってること。その一環として理解するべきなのかなという気がします」とも述べた。
同マンションは当初の予定では、今年7月以降、購入者へ引き渡されることになっていた。羽鳥は「その(解体)判断がこの(完成後の)タイミング。もっと早くできなかったのか」と、解体判断が決まったタイミングの遅さに疑問を呈した。

