藤井聡太名人(竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)への挑戦権を争う、将棋の第83期A級順位戦最終9回戦の一斉対局が27日午前9時から静岡市「浮月楼」で始まった。在籍するトップ棋士10人がそれぞれの意地とプライドをかけて戦う、別名「将棋界の一番長い日」のスタートだ。
3勝5敗と星勘定が苦しい菅井竜也八段は、後手番で渡辺明九段と対戦し、三間飛車を採用した。26日に同所で行われた前夜祭を体調不良のため、欠席。静養した。昨年の王将戦に挑戦者が、今期豊島将之九段(3勝5敗)、千田翔太八段(4勝4敗)との降級争いで最終局を迎えた。勝てば残留、負ければ降級という瀬戸際の対局で、最近よく指す戦型に命運を託した。
対する渡辺は左膝前十字靱帯(じんたい)断裂に伴う手術を受け、昨年12月19日から今年1月20日まで休場した。このため、今局は椅子での対局となっている。足の痛みとも戦わなければならなかった今期、千田と佐藤天彦九段との対局を途中で投了。降級が危ぶまれていた。先週21日に永瀬拓矢九段を下して、残留を決めた。菅井の三間飛車に対し、どう対応するかが注目だ。
持ち時間各6時間。決着は同日深夜の見込み。

