石破茂首相(自民党総裁)は9日、東京都内で開かれた同党の第92回党大会で演説し、今夏に行われる東京都議選と参院選に向けて「必ず勝ち抜くために、わが身を滅して総力を尽くしたい」と、悲壮なまでの決意を口にした。

石破首相は「自由民主党こそが国民の最も近いところにあり、国民の怒りや悲しみ、喜び、苦しみを最も知っているのが自由民主党だという誇りをもって、今年に臨んで参りたい」とした上で「私も先頭に立ち、東京都議選、参院選を必ず勝ち抜く。わが身を滅しても総力を尽くしたい」と訴えた。

「自民党のためではなく、国家、国民のために、どうぞ同志のみなさま方、団結のほど、心よりお願い致します」とも述べ、一致団結で選挙に臨むよう要請した。

石破首相は8日に自民党本部で行われた全国幹事長会議で、2つの選挙について「極めて厳しい選挙が控えている」と述べている。

石破首相はまた、師と仰ぐ2人の政治家からかつてかけられた言葉も紹介。田中角栄元首相には「なぜお前のような者が自民党から(選挙に)出られるのか。父親のおかげでだれでもお前の名前を知っていて、安心感もある。それだけのことだ」「くやしかったら今すぐ鳥取に帰って、戸別訪問3万件、政治説法5万回をやるんだ」と叱責(しっせき)されたと語り、渡辺美智雄元副総理には「お前たちは何のために政治家になるのか。金が欲しいのか、先生と呼ばれたいのか、勲章が欲しいのか。そんなやつは今すぐ立ち去れ」「政治家の仕事はただひとつ、勇気と真心を持って真実を語ることしかない」と、諭されたことにも触れた。

その上で「私は自分がいつまでたってもこの域に達しない反省の心を、忘れたことがない」とも、口にした。