参院選大敗を受けて、自民党執行部に対し党の重要意思決定機関の1つ「両院議員総会」の開催要求に必要な署名集めを続けていた笹川博義農水副大臣は29日、自民党本部で両院議員総会長を務める有村治子参院議員と面会した。

党執行部はこの日の役員会と役員連絡会で、多くの議員が求めていた両院議員総会の開催を正式に決めた。笹川氏は有村氏との面会後の取材に、両院議員総会の開催が決まったことについて「危機感を共有した若手のみなさんが勝手連的に署名活動していただき、現在12人を超える署名が集まっている。そのことについて重く受け止めていただき、(28日開催の)両院議員懇談会での、それぞれの議員の発言を受けて、それも重く受け止めていただいた」と述べ「(森山裕)幹事長の英断に感謝を申し上げたいと、お伝えした」と述べた。

笹川氏は日程については「我々と総裁とはお立場が違う。(開催には)国会日程や総理の日程の調整を必要としている。総裁が出席してもらわないと困るので、日程調整については事務方の方で、しっかり詰めていただきたい」と訴えた。総会で協議する議題に関して「有志のみなさんとしっかり話してお伝えしたい」とも語った。

笹川氏は25日、両院議員総会開催を求めるのに必要な党所属国会議員の3分の1超の署名を集めたと明らかにしていたが、この日、署名は党側に提出しなかったと明かした。

その理由について「両院議員総会が1回で終わるとも、なんとも言えない。それくらい、通常の状況ではなく、自民党にとって最大級の危機的状況だ」と指摘、「通常のように(開催が)1回で(終わり)、ということではないとも思う。その時のためにも取っておく」と、1回では終わらない場合を想定し、署名は「温存」したことを明かした。「今回は、我々の思いを受け止めていただいて幹事長に(開催という)英断を下していただいた。今回は署名を提出することにはならない」と述べた。

自民党党則6条の4に「総裁の任期満了前に、党所属の国会議員及び都道府県支部連合会代表各1名の総数の過半数の要求があったとき」に、総裁選の前倒し実施が可能になるとの記載がある。そのための署名集めを行うか問われた笹川氏は、「近日中に行われる両院議員総会がどういう形で終わるのか。執行部のご判断がどういうものになるのかがポイントになると思う」と述べ、含みを残した。