国交相や自民党幹事長など要職を歴任した元衆院議員の石原伸晃氏は、29日に放送されたBS日テレ「深層NEWS」に出演。自身が若手議員時代に「怖かった」という自民党幹事長の名前を告白した。
自民党では、参院選大敗を受けても続投する石破茂首相(党総裁)に対し、総裁選前倒しによる総裁選の実施を求める声が出ている。総裁選選挙管理委員会は27日の会合で、所属国会議員に対する意思確認について、前倒しを求める議員には書面に署名、押印の上で、党本部に原則本人に持参させる形式を決めた。「石破おろし」の議員を公にさらす手法に、党内では反発の声もくすぶっているが、意思確認は9月8日に行われ、結果は当日中に公表される予定だ。
石原氏はこの日、昨年の自民党総裁選に出馬した「コバホーク」こと小林鷹之・元経済安全保障相とともに番組に出演。小林氏は総裁選選管の決定について「決まったことなので従うだけ。政治家である以上、記名は当然と思う。個人的には、公表についてはどちらでもいいんですが、党の中の話なので、本来は党内で把握していればいい話ではなかったかと思う」とした上で、自身は、参院選の総括が正式に発表される前に、石破首相が自発的に辞意を表明することに期待を示した。もし石破首相が辞任表明をしなければ「私は(総裁選前倒し実施を求める書面に)署名します」と明言した。
一方、石原氏は、名前が公表されることについて「だれが裏切り者かというふうに見えてしまう。もの言えぬ空気を作っている?」と司会者に問われると「私はそういう考えではない。政治家は代議士、(有権者の声を)代議している立場で、その責任で自分が今の石破政権をどう思うのか。(名前を)書いて当たりですよ」と訴えた。
「(前倒しの要求が過半数に達せず)万が一、石破や森山(裕幹事長)が残ったら、おれは公認じゃなくなっちゃうんじゃないかな? なんて、ビクビクするやつは、議員を辞めたらいい」と言い放った。
その上で、自身の若手議員時代の経験を振り返り「(国会議員は)自分の意思を通さないと。私は若いころ、ずっとやってきたもん」と述べ、今回と同様に、退陣要求にさらされた森喜朗内閣時代の2000年、党若手で結成した「自民党の明日を創る会」を振り返り、「『自民党の明日を創る会』ってつくってやったけど、そら怖かったですよ。(当時は)野中幹事長ですから」と、幹事長時代は党内ににらみをきかせ、剛腕政治家としても知られ、2018年1月に亡くなった野中広務さんを回顧。「(野中さんは)森山さんより、もっと怖いよ。行くと(私たちは)ビクビクして(要請書などを)渡しているんだもん」とも振り返った。

