元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏(56)が10日放送のカンテレ「ドっとコネクト」(土曜午前11時20分、正午=関西地区)に出演。杉本達治前福井県知事が複数の県職員にセクハラ行為をしていた問題を受け、「知事」という職の権力について言及した。

杉本前知事は、複数の女性職員に対して、18年間にわたって性的なメッセージなどを送っていたほか、身体的な接触もあったことからセクハラが認定された。

番組でこの問題を取り上げると、元プロ野球選手のタレント長嶋一茂(59)が、「周りの人たちがちゃんと言ってあげて、正すってことはできないんですか?」と質問。

橋下氏は「知事は絶対的な権力者です、組織上。人事権も持ってる、予算権も持ってる。もう知事の一言で、嫌な職員を人事で飛ばしてしまうっていうことも可能なので。それぐらいものすごい権力を持っている人間なので、自分を律していくしかない」と話した。

続けて「もう一つは告発ですよ。内部告発の制度がきちんと整っていないと、こうなってしまうんですね。兵庫県の斎藤(元彦)知事の問題で、パワハラとかおねだりの問題ではなくて、告発者を探しにいって、告発をつぶしにいくような行為は、絶対にしてはいけないと言っていたのは、まさにこういうこと」と述べた。

「知事って、普通の会社の社長とかなんかと全然違うんです。社長は取締役会で監視されますから。知事はもちろん議会から監視されるんですが、組織の中では、そういう取締役会みたいなのはないから。本気でやったら、知事に歯向かえる人なんか誰もいなくなっちゃうんですよ」と指摘した。

一茂が「問題が起きる前に第三者委員会って置いておけないんですか?」と問うと、橋下氏は「第三者委員会を作るっていうことも、知事に『そんなもの作るな』って言われたら…。そこににらまれたら、何にも行えないわけです。だから内部告発をやって、第三者が告発に基づいて、ちゃんと調査をするっていう仕組みが県庁とか役所の中には絶対に必要なんです」と強調した。

また、橋下氏の経験として「地方の知事って殿様で。地方に行ったら、経済界とか、知事が入ってきたらみんな起立して礼するんです。『こんなんですか?』って聞いたら、『それは仕事に影響しますから』って言うんですけど」と驚いたことも明かした。

府知事時代の自身については、「大阪は全くそれはないです。もうボロッカスに言われてましたから」と苦笑していた。