藤井聡太王将(竜王・名人・王位・棋聖・棋王=23)が昨年に続いて永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける、将棋のALSOK杯第75期王将戦7番勝負第1局が11日午前9時からの2日制で静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て、永瀬が先手、藤井が後手と決まった。お互いに飛車先の歩を突いてスタートした今年最初のタイトル戦は角換わりへと進んだ。

挑戦者の永瀬は、今期の王将戦挑戦者決定リーグ戦を6戦6勝のぶっちぎりで勝ち上がり、2年連続での挑戦権を獲得した。例年夏の終わりから11月にかけてという短い間に、7人総当たりで戦う。竜王戦挑戦視野の佐々木勇気八段、一昨年の王将戦で挑戦した菅井竜也八段、前期永瀬とプレーオフで挑戦権を争った西田卓也六段、今期名人戦挑戦権を争うトップ棋士10人総当たりのA級順位戦に初めて昇級した近藤誠也八段、藤井から2つのタイトルを奪った伊藤匠叡王・王座、王将リーグに初めて参加した大橋貴洸七段と、骨のあるメンバーを撃破したのだから価値がある。

絶好調の永瀬はA級順位戦でも中村太地八段、増田康宏八段、渡辺明九段(渡辺休場のため不戦勝)、佐々木勇、近藤、千田翔太八段と倒して6連勝で単独トップを走る。16日に名古屋市で名人・竜王獲得経験者の豊島将之九段、27日には5勝1敗で2位追走の糸谷哲郎八段、2月26日の最終一斉対局では名人経験者と佐藤天彦九段と対戦する。昨年に続き、藤井名人との再戦なるかも注目だ。