元テレビ朝日社員の玉川徹氏は20日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演、高市早苗首相が19日の会見で、23日に衆院解散に踏み切る考えを宣言した記者会見で、勝敗ラインを「与党で過半数(233議席)」と低い設定にしたことに、強い疑問を示した。
現在、自民党と日本維新の会の与党で計230議席を持っており、無所属議員を入れた会派全体では過半数に達している。当初、高市首相は「自民党で単独過半数」が念頭にあるといわれていたこともあり、会見で述べた勝敗ラインの設定の低さには、「自信がないのでは」などの指摘も出ている。
玉川氏は「(勝敗ラインが与党で過半数なら)まさに今、選挙をやる必然性がないというのが見えちゃっている。今といっしょ(の議席数)を目指しますというのは、なぜ選挙をやるのかという話。それ以上でも以下でもない」と、苦笑いしながら突き放した。
玉川氏は、この日、解説で出演した同局政治部官邸キャップの千々岩森生記者に「これ以上低いラインはあるんですか?」と問いかけ、千々岩記者が「ないはないです」と応じると、玉川氏は「是非聞きたいですよね。目指しているのは自民党で単独過半数のはずだし、最低でも。じゃないと今といっしょだし、これ以上低いなら、もう与党ではなくなる。なんで、進退をかけるなら、(自民党で)単独得過半数を勝敗ラインにしないのか」とした上で、前日の首相会見に出席した千々岩記者に「なんで、昨日、聞かなかったの?」と問いかけた。
これに千々岩記者が、「僕は、与党で過半数というから席でちょっとずっこけて、それを聞こうと思って手を上げていたが、当ててもらえなかった」と述べると、玉川氏は「いずれ(各党党首は)テレビに出てくる。各社、必ずそれは聞いた方がいい。なぜ、勝敗ラインがそんなに低いのか。自民党単独過半数で進退をかけないんですか、と」と、指摘した。
千々岩記者は「逆に(高市首相が)そこ(自民で単独過半数)まで言っていたら、うわっとなったと思うし、今日の番組のテーマも全然変わったと思う」と応じ、もし、自民党で単独過半数を勝敗ラインに掲げて進退をかけると発言していれば、高市首相の解散にかける決意の受け止めはまったく違うものになったとの見方を示した。

