弁護士の猿田佐世氏は2日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。衆院選(8日投開票)を戦う高市早苗首相(自民党総裁)が、手の治療を理由に、各党党首が出演した1日のNHK「日曜討論」を“ドタキャン”したことについてめぐり、「せめて、しっかり議論する機会は大事にしてほしかったかなと思う」と口にした。
高市首相の出演見送りについて、番組冒頭で司会者が「今朝、連絡がありました」と説明。代理出演した田村憲久元厚労相は、首相が前日の遊説時に腕を痛めたとし、治療のための欠席だと陳謝した。首相動静によると、高市首相が公邸で医務官の治療を受けたのは、1日午前8時20分。番組は午前9時から同10時15分まで放送された。高市首相は地方遊説のため、午前10時36分に東京駅に到着している。その後、高市首相はX(旧ツイッター)で、握手の際に「手を強く引っ張られて痛めてしまいました」と記し、「関節リウマチ」の持病のために手が腫れたとも説明。NHK出演はドタキャンしたが午後の地方遊説はキャンセルせず、右手の指にテーピングをして行った。この判断に、野党から「逃げ」ではないかと批判の声も出ている。
猿田氏は「もちろん、おけがをなさったのであれば病院に行くのは当然、必要なことだと理解はする」とした上で、「他方、ほかの党の方々と政策をしっかり議論し、どの政策の、この党に入れてほしいという熟議の上で国民に考える機会を与えて、投票日を迎えるのはとても大事なこと」と指摘。「その後の応援演説には行かれているということなので、優先順位としてどうなのかなと思う」と、番組出演を見送った首相判断への私見を述べた。
その上で、「今回の選挙は結局、争点がないのかなというような状態になってしまっている」と苦言も口にした、
猿田氏は「アメリカにどういうスタンスで臨むのかとか、高市さんが外貨立ての資産について、円安なのでホクホクという発言もあってメディアも取り上げているが、じゃあ円安がいいのか、そうでないのか」と指摘。また、「大きなテーマとなるべきなのは、これから日本がどれだけ防衛力を増やしていくか、武器をどれだけ各国に売っていくのかということも、本当はもっと議論して、こういう国のあり方でいいのかということを、まさにそういう討論番組で議論しないといけないのに。非常に短い時間の選挙であれば、せめてその中で、しっかり議論をする機会は、1個1個大事にしてほしかったかなと思う」と口にした。
これを受け、MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は「おけがはやっぱり心配ですが、党首討論は聞きたかったな、というところはあります」と応じた。

