立憲民主党の蓮舫参院議員は16日の参院予算委員会で、選択的夫婦別姓をめぐり、時間を割いて高市早苗首相や担当大臣の黄川田仁志男女共同参画担当相の見解をただした。
自身の家庭環境にも触れ、学生時代に父親の台湾姓から母親の日本姓に変わった際にも、周囲の反応は変わらなかったとして「親子、夫婦の氏が違うのは、私は家族的におかしいのか」と、高市首相に踏み込んでただす場面もあった。
高市首相は選択的夫婦別姓に「慎重な立場です」と、蓮舫氏の主張とは一線を画し、「私は選択的夫婦別氏制度と旧氏の使用拡大は別物と思っている。旧氏使用拡大は現在でも行われているが、現在でも旧氏を通称で使っている方々の利便性を更さらに高めていくべきと考えている」と主張。「私は、選択できる制度を取り入れたいと思っている」という蓮舫氏の主張とは、平行線をたどった。
蓮舫氏はこのテーマの質疑の最後に、自身の生まれた家庭環境に言及。「総理は、夫婦、親子同氏にこだわっておられるが、私の両親は国際結婚です。私は国籍選択で日本国籍を持っているんですが、小さいころから父と母の名字が違い、私と父は同じ名字ですが、違和感はなく、友達や学校からおかしいと指摘されたことは1回もなかった。学生時代に父の台湾姓から母の日本姓になりましたが、そのときも『家族の一体感がない』『親子の氏が違ってかわいそうだね』と言われたことはありません」と主張。「私は両親を尊敬しているし、両親は愛情をもって育ててくれた。親子の夫婦の氏が違う私は、家族的におかしいんですか」と、高市首相に問うた。
これに対し、高市首相は直接的には答えず「これまで2度、法制審の答申を受けて選択的夫婦別氏導入に向けて法律案が用意された。1回は平成8年、1回はまさに民主党政権の平成22年でしたが、なぜ実現しなかったか考えると、国民の間で大きく意見が分かれているからだったと思う」と述べた。
「最近の世論調査では、現行制度の維持、旧氏の通称使用の拡大法制化を足し合わせると圧倒的に数が多い。まずは、今使っておられる方、今後結婚しても旧氏を通称で使いたいと思われる方を便利にすることに取り組みたい。選択的夫婦別氏制度の論理とは、まったく別物」と訴えた。
これに対し蓮舫氏は、高市首相に指摘された、民主党政権時代に選択的夫婦別姓制度を導入できなかったことについて「衆参で(与野党が)ねじれたからです。法案が通らなかった。非常にくやしかったです。しかも、去年28年ぶりに選択的夫婦別姓、野党が出した法案が審議入りしたが、今年の総理の解散で廃案になりました」と述べ、「非常に私はくやしいと思っています」と繰り返した。

