公益財団法人ライオンズ日本財団(理事長 山口桂造)は、評議員の吉田博晃氏(83)が中心になり、埼玉・浦和医師会(会長 登坂英明)に、医療現場で不足している医療用マスク(N-95)1500枚とサージカルマスク1000枚の合計2500枚を寄付した。

ライオンズ日本財団は、青少年健全育成ボランティアによる非行防止教室や、東日本大震災時には、「災害者へのコンテナハウス車両やマスクなどの支援物資」をいち早く提供するなどの社会奉仕活動を行ってきた。

さいたま市浦和区在住の吉田氏は、地元医師から「医療用マスクが少な過ぎる。なかなか手に入らない」との話を聞き「少しでも居住者の役に立てば」と私費も投じての提供になった。

医師会への贈呈には、起案者でもある元埼玉県県会議長の宮崎栄治郎氏も同席。宮崎氏は「新型コロナウイルス感染症患者は減少傾向にはあるが、まだ気をゆるめる段階にない。日本が先陣を切ってこの大流行から抜け出すこと。県議会の立場から感染症対策に一層従事します」と、今後も吉田氏と協力して「フェースガードやマスクの確保も行いたい」としている。医師会の登坂氏は「医師や看護師などの医療従事者が患者への対応に必要な医療用マスクの提供はなによりもありがたい。今後も協力して地域医療を守る」と応じた。