<1>20年・第40回(勝ち馬アーモンドアイ)

20年ジャパンCを制したアーモンドアイ
20年ジャパンCを制したアーモンドアイ

史上空前の「3冠馬3頭激突」が実現した。同年に無敗で牡馬3冠を制したコントレイル、同じく負け知らずで牝馬3冠を達成したデアリングタクトに加えて、史上初の芝G1・8勝を果たしていた18年3冠牝馬アーモンドアイがラストランを迎えた。

結果は、1番人気に推されたアーモンドアイが好位から押し切り、G1・9勝目で有終の美を飾った。初黒星となった2頭もコントレイルが2着、デアリングタクトが3着。「世紀の一戦」にふさわしい名勝負だった。


<2>89年・第9回(勝ち馬ホーリックス)

89年のジャパンC2着に敗れたオグリキャップ(左)。右は勝ったホーリックス
89年のジャパンC2着に敗れたオグリキャップ(左)。右は勝ったホーリックス

芦毛の怪物オグリキャップが、ニュージーランドの芦毛牝馬ホーリックスと“世界レコード”で火花散る激戦を繰り広げた。

オグリキャップはマイルCSを鼻差で勝って連闘での参戦。常識外のローテーションにもかかわらず、先に抜け出したホーリックスを好位から猛追。首差だけ届かなかったが、南井騎手とオサリバン騎手の豪腕同士のたたき合いは、大観衆を熱狂させた。

勝ち時計2分22秒2は従来のレコードを2秒7も塗り替えて「世界新」と騒がれた。


<3>99年・第19回(勝ち馬スペシャルウィーク)

99年ジャパンCを制したスペシャルウィーク(右から2頭目)。左端は4着に敗れた1番人気のモンジュー
99年ジャパンCを制したスペシャルウィーク(右から2頭目)。左端は4着に敗れた1番人気のモンジュー

同年の凱旋門賞で日本代表エルコンドルパサーを2着に下したモンジューの参戦で盛り上がり、馬券でも1番人気に支持された。

迎え撃ったのは前年のダービー馬で、エルコンドルパサーと同世代のスペシャルウィーク。こちらも同年に凱旋門賞挑戦のプランがあったが断念していた。

レースは中団からのロングスパートで早々と先頭に立ち、後続を寄せつけなかった。武豊騎手にとってはジャパンC初制覇となった。モンジューは追い上げおよばず4着に敗れた。