7月28日に大井で行われた東京記念トライアル(2400メートル)は川崎のマンガン(牡5、田島)が半馬身差で競り勝ち、昨年の金盃以来、約1年半ぶりに先頭でゴールを駆け抜けた。

当日の馬体重は前走から6キロ減の458キロ。園田に遠征した2走前の六甲盃は447キロまで落としていたが、休み明けで3着に食い込んでいた。田島師は「前回も重かった。園田ではみすぼらしくなっちゃったけど、園田からプラス5キロぐらいが理想なんだと思う。成長分と思っていたけど、ちょっと物足りないぐらいの方がいいみたい」。昨年の金盃は471キロで9馬身差の圧勝。その印象が強いが、一昨年の東京ダービーは454キロで首差2着。数字的には当時の方が理想型だったのかもしれない。

これで完全復活か。山崎誠騎手は「いい時に比べるとまだかなと思う。地力はあるので勝ったけど。もう1段階よくなればチャンスはあると思う」。師は「最後のもたつきが気に入らない。いい時は切れますからね。それでもよくはなっています」。まだ良化途上だが、9月7日大井の東京記念(S1、2400メートル)に向け、明るい兆しが見えてきた。【牛山基康】