22日に東京ダービートライアルが行われた。今年は8年ぶりに本番まで中1週の過酷な日程。それでも本番と同舞台の2000メートルで最後の1枠の優先出走権を獲得したい陣営が多かったのだろう。過去6年は羽田盃と同週の開催で10頭以下が続いたが、今年はフルゲート。1頭が取り消したものの、15頭という例年にない多頭数で争われた。

制したのは大井のナンセイホワイト(牡3、米田)。昨年11月に1800メートルでデビュー勝ち。今年3月の2戦目は3着に敗れたが、3戦目から3連勝。笹川騎手は「前回は展開にも恵まれたけど、今回はポジションを取りにいって折り合いをつけて、前を捉えるタイミングを計ってという優秀な内容。ダービーを使うならここを緩い調整で勝たないとというのもあって、それで勝てたのは大きい」。米田師は「体形的に腰に疲れが出やすいので、トライアルとダービーはセットで考えていた。オーナーとも無理するところではないと話していて、正直、これで勝てるかなという仕上げ。これでどのぐらいの疲れがあるかですね」。本番まであと12日。疲れがなければ半兄アランバローズとの兄弟制覇に挑む。【牛山基康】