一昨日のクイーン賞は岩手のゴールデンヒーラーに◎。3歳時の一昨年が7着で、その後の実績と2度目の船橋を考えれば当然、それ以上があると思ったのだが…。結果は伸びを欠いて8着。騎乗した岩手の山本聡哉騎手(35)も「かみ合わなかったですね」と残念そう。2年前とは違う砂にも戸惑ったということか。

その山本聡騎手も一昨年のクイーン賞以来の船橋。当時はコロナ禍でエキストラ騎乗ができなかったが、今回はクイーン賞以外にも4鞍に騎乗。2鞍目の4Rジュニアスプリントでエイムフォーエースを駆り、内を突いて鮮やかな追い込みを決めた。船橋での勝利は前回の期間限定騎乗の最終日だった20年3月31日以来、実に約3年半ぶり。久々の前半からの騎乗に「今日はゆっくり丸1日ほとんどいられるので。知っている顔もたくさんいて懐かしい」と感慨深げだった。

右手の中指に悪性の腫瘍ができるという病気で8月1日から加療。10月22日に復帰すると、11月8日にはロジータ記念に騎乗。「この前の川崎でも『また短期で来ないのか』と声をかけてもらいました。(重賞騎乗も)依頼があれば来たいですね」。スポット参戦にも意欲的だ。【牛山基康】