来月10日の香港国際競走に向けてのトライアルが19日(日曜)に行われます。今シーズンも現役を続けることになったゴールデンシックスティと、オーストラリア遠征を成功に終わらせて帰国したロマンチックウォリアーはここを回避して、本番直行となるものの、香港競馬をけん引するカリフォルニアスパングルやラッキースワイネスが前哨戦に出走します。


◆G2ジョッキークラブスプリント(芝1200メートル)


枠 馬番馬名 騎手


1 2ウェリントン A・バデル

2 7ファンタスティックトレジャー M・ユン

3 4デュークワイ A・アッゼニ

4 6ヴィクターザウイナー K・ティータン

5 1ラッキースワイニー Z・パートン

6 5スーパーウェルシー L・フェラーリス

7 3サイトサクセス B・アヴデュラ


今シーズンは2戦して、ともに2着と、まだエンジンがかかり切っていませんが、このカテゴリーの最強馬ラッキースワイニーが、本番を視野に出走します。昨年のG1香港スプリントを制したウェリントンは英国遠征した6月のG1クイーンエリザベス2世ジュビリーS(10着)以来の実戦。前走のG2プレミアボウルで、ラッキースワイニーを短頭差抑えたサイトサクセスまでが、優勝圏内か。


◆G2ジョッキークラブマイル(芝1600メートル)

枠 馬番馬名 騎手


1 3ヘルシーハッピー A・アッゼニ

2 2ビューティージョイ K・リョン

3 4ヴォヤッジバブル A・バデル

4 1カリフォルニアスパングル M.チャドウィック

5 5ビューティーエターナル Z・パートン


昨年のG1香港マイルでゴールデンシックスティの3連覇を阻んだカリフォルニアスパングルが、今シーズンの2戦目に臨みます。シーズン初戦となった10月のG2シャティントロフィーは注文通りの逃げを打ってエンカウンタードに半馬身差をつけて優勝、幸先の良いスタートとなりました。ザカリー・パートン騎手の乗るビューティーエターナルは、その時の3着馬です。今季初戦のセレブレイションカップに勝って臨むヘルシーハッピーも逃げ馬で、レース展開にも注目です。


◆G2ジョッキークラブカップ(芝2000メートル)


枠 馬番馬名 騎手

9 9ニンブルニンバス K・デメーロ

2 2セニョールトバ L・ヒューイットソン

7 7ソードポイント Z.パートン

4 4ファイブジーパッチ A・バデル

5 5グロリアスドラゴン A・アッゼニ

6 6ストレートアーロン C・ホー

8 8ラシティブランチ K・ティータン

3 3マネーキャッチャー K・リョン

1 1ロシアンエンペラー M・チャドウィック


G1コックスプレートに優勝し、オーストラリアから凱旋帰国したロマンチックウォリアーが回避して中心馬不在の混戦模様となりました。G1ウイナーでレーティング最上位のロシアンエンペラーは、今シーズン初戦となったシャティントロフィーでしんがり負けを喫しましたが、勝ったカリフォルニアスパングルとは5馬身3/4差。ひとたたきされての上積みが期待出来ます。4月のG2チェアマンズトロフィーでカリフォルニアスパングルに半馬身差2着したマネーキャッチャーが2番手評価。芝2400メートルのG3クイーンマザーメモリアルカップで僅差2着したソードポイントは、ここが試金石となりそうです。近走の成績はさえないものの、2月のG3センテナリーヴァーズを制しているセニョールトバの巻き返しにも注目。格上挑戦になりますが、末脚鋭いファイブジーパッチやニンブルニンバスが、どんな競馬をするかも見物です。

(ターフライター奥野庸介)


※競走成績などは2023年11月17日現在