羽田盃と東京ダービーを連勝したフィンガー(牡3、父ガンランナー、美浦・田中博康厩舎)が出走するG1パシフィッククラシックS(デルマー、ダート2000メートル)が22日(日本時間23日午前10時30分発走予定)に近づきました。

パシフィッククラシックSは10月31日(土曜)のG1ブリーダーズカップクラシック(キーンランド、ダート2000メートル)につながる西の重要レース。

西地区の古馬戦線は大将格だったジャーナリズムとナイソスが相次いで引退して、スケールはやや小さくなったものの実力が接近した馬たちが覇を競う興味深い一戦になりました。出走は以下の11頭、3歳馬はフィンガーだけ、10年ぶりに牝馬のオムンジョイが参戦します。

<パシフィッククラシックS>

枠番(馬番)馬名(性齢)騎手、前売りオッズ、印

1(1)オムンジョイ(牝4)K・デザーモ 21・0倍 〇

2(2)フォージドスティール(牡4)E・ゴンザレス 6・0倍 △

3(3)フィンガー(牡3)戸崎圭太 9・0倍 ▲

4(4)サブサナドール(牡7)M・スミス 13・0倍

5(5)マラルチュク(牡5)U・リスポリ 11・0倍

6(6)オリジナルシン(牡4)J・ヘルナンデス 16・0倍

7(7)ヒットショー(牡6)F・ジェルー 7・0倍 ☆

8(8)ブリティッシュアイルズ(セン5)D・エレーラ 13・0倍

9(9)ナバホウォリアー(セン5)M・ハズバンズ 9・0倍

10(10)フルセラーノ(牡7)J・ロザリオ 9・0倍 △

11(11)ナイツブリッジ(牡5)J・アルバラード 3・5倍 ◎

人気は先月のG3モンマスカップS(モンマスパーク、ダート1800メートル)を10馬身4分の1差で完勝したナイツブリッジ(牡5、父ナイキスト)が集めています。前々走のG1メトロポリタンハンデキャップ(サラトガ、ダート1600メートル)はナイソスの2着、5月のG1チャーチルダウンズS(チャーチルダウンズ、ダート1400メートル)はテーオーエルビスの6着。G1はまだ未勝利ですが、重賞に4勝を挙げています。

オムンジョイ(牝4、父オム)は5月のG2サンタマルガリータステークス(サンタアニタ、ダート1800メートル)の勝ち馬。前走のG1クレメントL・ハーシュS(デルマー、ダート170メートル)はユーノミアに半馬身差の2着でした。牡馬顔負けの末脚を武器にしています。

ヒットショー(牡6、父キャンディライド)は昨年のG1ドバイワールドカップ(メイダン、ダート2000メートル)の勝ち馬。連覇を狙って参戦した今年は末脚不発でマグニチュードに離された5着に終わりました。前走のG2サバーバンS(サラトガ、ダート2000メートル)は逃げきったフィリアスフォグをつかまえ切れず10馬身差の2着でした。

フルセラーノ(牡7、父フルマスト)は一昨年のG1ブリーダーズカップダートマイル(デルマー、ダート1600メートル)の勝ち馬。今年は2戦して、まだ勝ち星はありませんが、デルマーは5戦3勝、2着1回。一昨年のパシフィッククラシックSで2着した実績があり、7歳馬といえど侮れません。

フォージドスティール(牡4、父ヴェコマ)は5月のG2ハリウッドゴールドカップ(サンタアニタ、ダート2000メートル)を逃げて9馬身半差の完勝。ここでも単騎の逃げに持ち込みたいところです。

東京ダービーは強引にハナを奪って、そのまま押し切ったフィンガーは最強のチャレンジャーです。父のガンランナーはシエラレオーネを筆頭に多くのG1ウイナーを輩出する名種牡馬。主導権争いは激しくなりそうですが、見せ場以上のものが期待できそうです。

(ターフライター奥野庸介)

※レース成績等は2026年8月21日現在