1番人気のエルダーサイン(国枝、父ハーツクライ)は4着に敗れた。前半800メートル通過が51秒2のスローペース。中団から懸命に前を追ったが、その差は詰まらなかった。上がり3ハロンは勝ち馬に次ぐメンバー2位の33秒5をマークした。

ディープインパクト産駒の半兄が東スポ杯2歳S2着アルジャンナ、昨年のサウジアラビアRC覇者コマンドラインという注目の血統馬。ルメール騎手は「いい競馬をしてくれたけど、距離を延ばしたほうがいいですね。馬体もそうだし、瞬発力ではなく、長い脚を使える馬です。切れない。まだ伸びシロがあります」と将来性を評価していた。

好位2番手から2着に粘ったエンジェリックアイ(牧、父エピファネイア)の石橋騎手は「調教に乗ってしっかり動けていたし、ゲートを出ればと思っていました。いいスピードがありますし、センスがいい。最後も伸びているけど、勝った馬がそれ以上に伸びていました」と相手をたたえた。

唯一の関西馬、ビューティーワン(武英)は3着。直線はいったん失速しかけたが、坂を上ってからまた伸びてきた。武豊騎手は「いい馬。4角で気が抜けたようになって、ラストはまた伸びてきていた。まだ子どもなのでしかたがないけど…」と振り返った。

2番人気で8着に敗れたメリオルヴィータ(池上)の福永騎手はゲートを悔やんだ。「ゲートが出なかったですし、二の脚もスピードに乗らなかった。ああなると厳しいです。レースの上がりが速かった(33秒3)し、切れないタイプなので」と話した。