ジョン・ゴスデン厩舎の主戦の座を失ったランフランコ・デットーリ騎手(51)が25日、ニューマーケット競馬場(ジュライコース)でメディアの取材に応じている。

去就が注目される同騎手はレース開始前に「レーシングTV」のインタビューに応じた。デットーリ騎手は「ジョン(ゴスデン師)と僕は昨日(24日)会って、お互いの関係を休め、休養することを決めました。事実です。昨日話し合いました。私たちは友人のままですし、これまでの感謝を忘れません。1度、休めることに決めたのです。僕は明日はイスタンブールでダービーに乗るし、来週はドイツダービーがあるし、何週間かは(米国の)ベルモント、サラトガで乗る。来月も忙しいですよ。国内(英国)だけじゃなく、海外で乗ることもありますから。今年もずっと乗り続けるし、間違いなく来年もずっと乗る」と、現在の心境とともに現役続行の意欲をはっきりと示している。

この日のデットーリ騎手は3Rのリステッド競走(芝1200メートル)のみの騎乗で一鞍入魂だったが、見事にレズーを勝利に導き、レース後は華麗なフライングディスマウント(デットーリジャンプ)を決めた。

凱旋門賞連覇のエネイブル、英ダービー&凱旋門賞制覇のゴールデンホーン、英チャンピオンS連覇のクラックスマン、長距離界の絶対王者だったストラディヴァリウスなど、近年の英国で最強だった「デットーリ騎手とゴスデン師」のコンビ解消は大きな話題となっており、「レーシングポスト」電子版は「ロイヤルアスコット開催の騎乗が両者の関係を崩壊させた」と題した記事を掲載している。