夏の3歳ダート重賞レパードS(G3、ダート1800メートル、7日=新潟)の最終追い切りが3日、東西トレセンで行われた。今回の「追い斬り激論」は東西記者クロス。栗東からは奥田隼人記者がジャパンダートダービー4着のハピ(牡、大久保)を、美浦からは木南友輔記者が前走快勝の良血馬ホウオウルーレット(牡、栗田)を推奨した。

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奥田 7月は木南さん本命馬がいつにも増して走りまくっていましたね…。

木南 全然、全然(笑い)。月も変わったことだし、切り替えていこう!

奥田 8月は最初から波に乗っていけるよう頑張ります! 栗東組からは、ジャパンダートダービー4着のハピが良く見えました。坂路でハンディーズピーク(古馬3勝クラス)と併せ、馬なりで1馬身先着。時計は4ハロン52秒6-11秒9と切れました。大久保師も「間隔が詰まっているので調整程度ですが、持ったままでこの時計。状態はいいと思います」と、うなずいていました。

木南 デビュー3連勝から前走もタフな競馬で強豪相手に力を見せたけど、暑い時期の中2週で間隔的にはどう?

奥田 レース翌週にはメディカルチェックを受け、問題がなかったのでここに参戦してきました。今日のラスト1ハロン11秒9は坂路での自己ベストです。これを馬なりでマークし、調教採点も「A」評価ですから、体調は問題ないと思いますね。

木南 なるほどね。美浦組からはホウオウルーレットを推すよ。半兄が東京大賞典4連覇中のオメガパフュームという砂の良血だからね。今日はウッドコースでエクレルシー(古馬3勝クラス)を大きく追走し、直線は強めに追われて併入。時計は6ハロン81秒7-12秒3。見た目はもうひとつかもしれないけど、こちらも中2週なので十分じゃないかなと思うよ。

奥田 確かに見栄えする感じではないようにも見えましたが、こういうタイプなんですかね?

木南 そうそう。三浦助手も「前走より動きは良かったし、競馬に行っていいタイプ。時計的にも予定通り。楽しみを持って臨めますよ」と、この馬なりに至って順調だね。昨年の覇者メイショウムラクモと同じく福島の2勝クラスを圧勝しての参戦だし、前走は田辺騎手が後方からさばく競馬で新味を引き出した。その鞍上は以前から決まっていた手術で乗り替わるけど、福永騎手も名手なので頼もしいよ。

奥田 末脚ならばハピも大久保師が「エンジンがかかってからの脚は一級品」と評価していましたから、こちらも負けていないですよ。

木南 先週の新潟ダートは先行馬の活躍が目立っていたけど、ここは前に行きたい馬も多くて流れも向くかもね。

奥田 2頭も僕も、うまく流れに乗りたいです!