札幌のダート重賞エルムS(G3、1700メートル、7日)の追い切りが3日、札幌、函館競馬場で行われた。

「追い斬り激論」は函館で取材する大阪・太田尚樹記者、札幌滞在の東京・舟元祐二記者が担当。太田記者は長期休養明けの前走プロキオンSで4着ロードレガリス(牡7、野中)を推奨し、舟元記者は昨年の2着馬オメガレインボー(牡6、安田翔)に注目した。

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太田 先週のクイーンS見たで。◎○△で3連単8万1050円ばっちりやったな! 

舟元 ありがとうございます! 太田さんも出張予想コラムは◎△で馬連6320円的中でしたね。

太田 無事当たってほっとしたわ(笑い)。昨年に続き今年もお互い一緒のタイミングで北海道出張。何か縁でもあるんかな。

舟元 たまたまですよ。函館ではどの馬が気になりましたか。

太田 切り替え早いな。俺はロードレガリスがよく見えたわ。

舟元 単走馬なりでウッド5ハロン69秒5-13秒2は、さすがに軽すぎるのでは。中3週で小倉から北海道への転戦ですが。

太田 むしろやりすぎがあかんやろ。注目すべきは数字よりも体や動きやで。ゼッケンが小さく見えるぐらいのパツパツに張った好馬体。川副助手も「今日は調整程度。上積みはあると思う。獣医さんも『1回使って心臓が良くなった』と言ってくれたし、今は体が傷まなくなった」と好感触やった。

舟元 この馬はもたれ癖が強い印象があります。

太田 確かに休養前はそうやったけど、前走は4角で窮屈になっても、もたれることもなく最速の上がり。川副助手は「今は体が良くなって、しんどくない分(もたれ癖が)良くなったのでは」と。

舟元 札幌ではオメガレインボーがよく見えましたね。

太田 昨年の2着馬やな。ダートを単走で6ハロン86秒3-12秒6。函館開催だった昨年のウッドチップでの調教の方がダイナミックやった気がするけどな。

舟元 大丈夫です。今回は終始楽な手応えを残したままで最後は軽く加速し、前肢と後肢もスムーズに連動させていました。騎乗した横山和騎手も「ここはコースが開放的で、リズムが取りやすい。順調にきていますよ」と好印象です。

太田 歯がゆい競馬続きはどう説明すんねん。

舟元 後方タイプだけに展開待ちは否めません。しかし、堅実な脚で上位争いを演じているのは評価すべきです。騎手も「競馬はあとちょっとですね。それをどうできるのか、先生(安田翔師)とも話しています」と熟考しています。そろそろの気配がしませんか。

太田 悪いけど、今回はいただくで。今朝の函館の大雨でびしょぬれになってな。寒がりの俺は長袖2枚着てる。馬券を取って少しでも温まりたいんや。

舟元 僕は札幌入りした月曜にひどい雨に打たれて、全身びしょびしょでホテルに帰りました。やっぱり僕たち不思議な縁があるんじゃないですか。

太田 たまたまやぞ。